【Story of Builders】ローガン・フランクリン【第3回】

選手紹介
  1. 引用元:https://www.instagram.com/p/CUYsNRKAweW/?utm_source=ig_web_copy_link

 

皆さんこんにちは。

第3回のStory of Buildersはローガン・フランクリン選手(Logan Franklin)です。今回初めてクラッシックフィジーク選手についての記事になりますが、初回はやっぱり大好きな選手ということでローガンについて書きたいと思いました!

元々好きな選手で色々と知っているつもりでしたが、調べていくうちに興味深いバックグラウンドを知ることができました!

周囲の人へのインスパイアを大切にする彼ですが、きっとこの記事を読めば皆さんも筋トレ熱が上がること間違いなしです!!

ではいってみましょう!

目次

基本プロフィール

身長:約180cm(5.11ft)

体重:約90kg(大会時)

国籍:アメリカ合衆国

生年月日:1990年4月2日(現在31歳)

 

 

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生まれ~高校卒業まで

ローガン坊やは1991年4月2日、アメリカ合衆国テキサス州で生まれました。

幼い頃に両親は離婚し、親権は父親が持っていたため、父子家庭で育ちます。

子供時代は周りの子供たちよりも身長が小さく、細身だったそうです。現在の彼の愛称”The Texas Oak”からは考えられませんね。

画像引用:https://youtu.be/YcfY4V7xwhs

小さい頃から体を動かすことが大好きで、野球とサッカーのクラブに入り、高校生になってからはモトクロスを楽しんでいました。

しかし、幼い頃は体が小さいことや両親の離婚が原因でイジメのターゲットにされ、つらい経験をたくさんしました。

そんな状況でも彼は決してイジメに屈しませんでした。父親のような大きく、たくましく、そして強い人間なりたいと思います。逆境に立たされても、決して諦めない精神が今でも彼の心の奥底に息づいています。

強くなると誓ったローガンは、父親が家に作っているホームジムで独自にトレーニングを始めます。

 

その時こそが彼の人生のターニングポイントでした。

 

ホームジムにあった器具は、ベンチプレス台、ダンベル、ラットプルダウンマシンなど簡易的なものだけでしたが、初心者の彼にとってはそれで十分でした。

14歳の時、初めてベンチプレスに挑戦したとところ、20kgのバーすら挙がらずに恥ずかしい思いをしたと語っています。

トレーニングを始めた当初は、当然正しいフォームも分からず、栄養のことも知らず、とにかく非効率的なやり方だったと言います。また、トレーニングをした次の日は絶対にトレーニングをしてはいけないという謎のルールを持っていたため、6分割でトレーニングすると、次同じ部位をトレーニングするのが約2週間後になってしまっていたそうです笑

遠回りをしてしまったローガンですが、着実に少しずつ身体は成長していました。

高校生になると身長も伸び、筋骨隆々の体になり、また長年着用していた歯の矯正器具も取れ、急にモテ始めて、イジメてくる輩もいなくなりました。

彼は体を鍛えることで、イジメを跳ねのけたのです。

その成功体験が、彼にとって大きな財産になりました。

 

高校卒業後、軍隊へ

 

 

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体を鍛え、自信をつけたローガンは高校を卒業して間もなく入隊することを決心します。

陸軍の第4歩兵師団に所属し、5年間契約を結びます。

入隊しようと思ったきっかけは、小学5年生の時にテレビで目の当たりにしたアメリカ同時多発テロ事件でした。

あの衝撃的な映像を見て、彼はアメリカを守る必要があるという使命感を感じました。

実は彼の家族は軍隊出身が多く、それも大きく影響していたと言います。

両親は共に陸軍に従事し、叔父は空挺レンジャー、祖父はベトナム戦争で2つのパープルハート賞を授与されるなど、入隊することは運命だったのかもしれませんね。

※アメリカで最古の勲章でジョージ・ワシントンが創設。ワシントンによると「戦場における勇敢さだけでなく、並外れた忠誠心やあらゆる面で不可欠な奉仕をした兵士」に贈られるとされています。

 

所属後はアメリカで厳しい訓練を受け、2011年にアルカイダの拠点とされていたアフガニスタンへ派遣されます。

アフガニスタンでは生きるか死ぬかの厳しい環境に身を置き、約13ヶ月間の任務を無事遂行させます。

5年間の兵役の中で彼が最も感動した瞬間は、アフガニスタンからアメリカに降り立った時だと言います。

 

One of the greatest days of my life. Not many days match the day you touch down on American soil. The grass, the fresh air, that is what I think would be my greatest military memory.

アメリカの地に降り立った日に匹敵する日はそうそうない。草原、新鮮な空気、それが俺にとって最高の軍隊の思い出かな。

 

長い間激しい戦場にいた彼にとっては、これ以上ない感動だったのでしょう。

アメリカに帰ってきてからは、すぐに韓国に派遣され、最終的に韓国で兵役を終えます。

兵役中は、彼の素直すぎる性格や、人の言うことを聞こうとしない態度が原因で仲間とよくトラブルになっていたそうです。

しかし、死と隣り合わせの戦場の中で培った仲間との絆は、彼にとって何物にも代えがたい宝物だと言います。

 

兵役後、フィットネス業界へ

 

 

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彼は5年間の兵役を終えた後、特に目標もなく、ただひたすらトレーニングだけを続けていました。

そんなある日、インスタグラムの存在を知り、ソーシャルメディアで自身の筋肉を使って人々にモチベーションを与えるインフルエンサーを見ます。

それを見て、自分もこうなりたいと思い、フィットネスモデルを目指します。

数多くのインフルエンサーがいましたが、彼にとって憧れの存在はグレッグ・プリット(Greg Plitt)ただ一人でした。グレッグもローガンと同じく陸軍に所属していたことがあり、似たようなバックグラウンドをもっていました。

ポジティブな発信を続け、人々を鼓舞するグレッグを見て、ローガンもいつか彼のようになりたいと思います。残念ながらグレッグは2015年エナジードリンクの撮影中に電車に轢かれてしまい、亡くなりましたが、実は2014年のオリンピアで一度2人は会い、話す機会がありました。

 

 

2:30~が2人の会話の様子ですが、ローガンが憧れているという旨の気持ちを伝えると、グレッグは

ありがとう。君はまだ23歳だよね?俺がスターダムにのし上がったのが28歳だらからまだ5年間も猶予があるよ!しかも、俺の23歳の時よりも良い身体してるし!

と褒められ、ローガンは涙を流します。その会話の後、ローガンはカメラに向けて

女の子のケツを追いかけるためにトレーニングをしているんじゃない。鍛える目的を探し、より良い自分になって、周囲の人にインスパイアを与えるためにトレーニングをするんだ。そして、人々の人生を変えられるような存在に俺はなりたい。

と話しています。

2015年にグレッグは亡くなってしまいましたが、彼の意思は間違いなくローガンが引き継いでくれています。

グレッグのような存在になるという意思を固めたことに加え、ローガンは新しい目標をオリンピアで見つけます。

それが、メンズフィジーク選手でした。

初めてメンズフィジークの選手たちを見た時の感想について彼はこう述べています。

I saw the best guys in the world on that stage. I saw the passion and felt the energy. I remember looking at the Men’s Physique division. My physique was kind of on par with those guys and I thought, ‘You know what? I’m going to give this a shot.”

世界で最高の男たちをステージで見たんだ。そこに情熱とエネルギーを感じた。今でもメンズフィジークを見た時のことを思い出せるよ。俺の身体も彼らに近いものがあったから、挑戦してみようと思ったんだ。

 

 

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思い立ったが吉日。彼はオリンピアのたった1ヶ月後の大会にエントリーします。

広い肩幅細いウエスト、それに加えて小顔というプロポーションお化けのローガンは見事に初大会で優勝します。

ローガンはそれだけでは満足しません。初大会の約1ヶ月後に控えていたNPC NationalsというNPC最大の大会で、クラス優勝オーバーオール優勝を果たし、IFBB Proカードを手に入れます。

選手になると決めてからIFBB Proになるまで、たった2ヶ月の出来事でした。

なんという才能、、、。

 

メンズフィジーカーとしての活躍

 

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その勢いのまま、初めてのプロ戦を迎えます。

2015年カリフォルニアで行われたGovernors Cupでは2位という大変すばらしい結果で終えます。

しかし、そのあとのプロとしてのキャリアはローガンにとって苦しいものでした。

主な成績

2015 ピッツバーグ・プロ 11位 
2016 ニューヨーク・プロ 4位
2016 ミスターオリンピア9位
2017 ニューヨーク・プロ 6位
2017 ヨーロッパダラスプロ 1位
2017 ミスターオリンピア 7位
2018 タンパプロ 1位
2018 アーノルドクラシックオハイオ4位
2018 ミスターオリンピア11位
2019 アーノルドクラシック オハイオ 4位
ご覧の通り、彼はアマチュア時代のように、トントン拍子で勝ち続けていた訳ではありません。フィジーク選手としての勝利数は2回でした。
プロになるまでが順調すぎただけに、プロになる以前と以後で対照的な結果になってしまいました。
彼がメンズフィジーク選手として活動していた時に、絶対的な王者だったのが皆さんご存じジェレミー・ブエンディア(Jeremy Buendia)でした。

ジェレミーの骨格を見てもらえば分かりますが、ローガンとは似ても似つかない骨格です。メンズフィジークが2013年にオリンピアの正式競技として発足して、2014年以降ジェレミーが4年間チャンピオンになり続けたことで、「ジェレミー=メンズフィジークの模範」という形式が出来上がってしまいました。
2018年にようやくブランドン・ヘンドリクソンがその牙城を崩しますが、その頃にはローガンのメンズフィジークへの情熱は失われつつありました。
自分はベストを尽くして、他の選手よりも優れている自信があるのに評価してもらえないもどかしさを抱えていました。
そして2019年のアーノルドクラシック・オハイオにおいて、彼は過去最高の状態で大会に出場します。しかし、4位という結果に終わってしましました。
その後のコメントで彼は
なぜ俺がもっと上位に入れないのかが分からない。確かに俺より上位の選手の中には、俺よりもいい腹筋を持っている人もいるけど、それじゃ腹筋コンテストじゃないか。総合的な評価で見たら俺のほうが上だと思う。
と述べ、その大会を最後にメンズフィジークの大会への出場をやめます。

 

クラシックフィジーカーとしての活躍

 

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上記の発言から間もなく、ローガンはクラシックフィジークへ転向します。

結果的にクラシックフィジークへの転向は正解でした。

ローガンは高身長、短い胴体、長い手足、小顔などクラシックフィジーク選手としては、この上ないプロポーションの持ち主です。

しかし、初めての大会であるタンパプロの出場前にはSNSで

メンズフィジークで勝てなかった選手がなんでクラシックで勝てると思ったんだ?何かの冗談だろ?

圧倒的にサイズが足りないから出る意味がない

などと、散々な言われようでした。しかし、彼はそういった批判を実力でねじ伏せました。

初出場を3位で終え、クラシックフィジーク選手として戦える確かな手応えを感じました。
優勝こそ逃しましたが、3位とコールされた時の表情はどこか嬉しそうで、誇らしげでとても印象的でした。

その後はオフシーズンに入り、さらなるバルクアップを目指します。

そして2020年に大会に出場しようとしていたところ、皆さんもご存じのアレが世界中で大流行してしまい、なかなか大会に出られませんでした。

家から近いジムは閉鎖してしまい、大会の出場どころかトレーニングすら危うい状況でした。

 

しかし、彼は絶対に妥協しませんでした

 

彼は毎日2時間かけて車を運転し、数少ないオープンしているジムへ通っていました。

全ては大会で優勝するためです。

そして、2020年9月に迎えたニューヨークプロ

ニューヨークプロはミスターオリンピア、アーノルドクラシックに次いで名誉ある大会と言われています。

つまり、この大会で優勝すると箔がつき、一流の選手として世間から評価されるということです。

すさまじいプレッシャーの中、ローガンは素晴らしいコンディション、完璧なポージングを見せ、見事に優勝します。

 

 

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インスタグラムに投稿された文章には

“They said I couldn’t do this..
& I DID IT!!
I’m going to the Mr Olympia!”

「あいつらは俺には無理だと言った。でも俺はやったんだ!!
ミスターオリンピアになってやる!!」

と力強い文章が綴られていました。

その調子のままミスターオリンピアになってほしいところでしたが、残念ながら2020年のオリンピアは9位という結果で終えました。

しかし、彼は王者クリス・バムステッド(Chris Bumstead)を倒せるのは自分だけだと意気込んでいます。

今上位にいるブレオン・アンズリーやテレンス・ラフィンの具体的な身長は分からないけど170cmほどしか身長がない。クリスのような高身長の選手を倒すには、俺のような高身長の選手しかいない。

しかし、2021年のミスターオリンピアではラモン・ディノウルス・カレシンスキーなどの高身長の選手の台頭が目立つ中、クリスが3連覇を成し遂げました。

ローガンは2021年に行われたショーン・レイ・ハワイアンクラシックで優勝し、2022年のオリンピアへの切符を手にしていますが、これ以降はバルクアップに専念すると宣言しています。

ハワイアンクラシックが2021年11月に開催され、ミスターオリンピアは2022年12月に開催予定なので、1年以上大会に出ないということになります。

この期間、いかに他の選手と差をつけられるかがカギになりますが、インスタグラムの写真を見る限り、順調にバルクアップが進んでいそうですね。

8月にはゲストポーザーとしてステージに立つ予定とのことなのでとても楽しみですね!

 

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プチ情報

・好きな食べ物は寿司
・でもカロリーを気にしなくていいなら本当はピザが好き
・ピザの中でも特にペパロニピザの上にパイナップルをトッピングするのが好き
・愛車は日産の
GT-R

 

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終わりに

以上が絶対にあきらめない男ローガン・フランクリンの人生についての簡単なまとめになりますが、いかがだったでしょうか?

周りから何を言われようと、何度負けても、自分を信じることだけはやめなかったローガン。

その姿勢に感銘を受けた人たちが自然と彼の周りには集まり、今ではたくさんの人たちに生きる希望を与えています。

その姿はまるで彼が憧れた故グレッグ・ピットのようです。

仮に今年彼がミスターオリンピアで勝てなかったとしても、彼はきっと勝利を掴む日まで挑戦することをやめないでしょう。

皆さんも周りから不可能と言われても、自分だけはできると信じて信念を貫き通しましょう。

では、今回はこの辺で!

 

 

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引用元:https://www.muscleandfitness.com/athletes-celebrities/interviews/from-overseas-to-the-olympia-stage-logan-franklin-is-ready-for-action/

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