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皆さんこんにちは。
今回は2022年のミスターオリンピアのオープンカテゴリーの順位予想をしていきたいと思います。
今年は総勢30名以上のエントリーがあり、混戦が予想されています。
残念ながらクオリファイを決めていたネイサン・デ・アーシャやリーガン・グライムスなど著名な選手たちが数名出場を断念していますが、それでも間違いなく今年は盛り上がります。
その理由としてはオリンピア初挑戦の選手たちが注目されていることが大きいと思います。
特に注目されているのは以前本ブログでも紹介したアンドリュー・ジャックド、サムソン・ダウダ、デレク・ランスフォード、そしてIFBB ELITE PROの元王者であるマイケル・クリゾーです。
彼らは初出場ながら、すでにトップ10に食い込めるだけの実力があると見込まれており、今まで最前線で戦ってきた選手たちとどれほど張り合えるのかが今年の注目ポイントです。
ただし、ボディビルは大会当日に少しでもコンディションを外してしまえば順位が大きく落ちてしまう競技です。
あくまでも今回は全選手が一定のコンディションをクリアしていることを前提に順位付けしていきますので、ご了承ください。
それでは早速10位から見ていきましょう。
目次
10位 イアン・ヴァリエール
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10位予想はイアン・ヴァリエールです。
2020年、2021年のオリンピアはどちらも7位という結果でした。
ふくらはぎが弱点としてしばしば指摘されますが、それ以外の部位については均整が取れた体で、筋肉量、コンディション共にオリンピアトップクラスです。
では、なぜ昨年よりも順位が落ちると予想したのか?
それは今年彼が残したインパクトが弱いと感じるからです。
残念なことにボディビル、特にIFBB PROは当日のステージ上での体やパフォーマンスだけで評価されているとは言い難いです。
大会までにSNSや他の大会でどれほど話題になったかという注目度が結果に左右されやすい側面があります。
イアンは2020年には権威あるニューヨークプロで優勝し、2021年のアーノルドクラシックではニック・ウォーカーに次ぎ2位という素晴らしい結果を収めました。
しかし、2022年イアンはヴァンクーバープロでの勝利のみが印象的で、それ以外で大きなインパクトをボディビル業界に与えることができていないと感じています。
また、体のアップデートに関しても言及すると、彼のインスタグラムでは膝下の写真が見事にカットされていることから、弱点に大きな改善がないと予想されます。
そのため、今年彼は順位を落とすのではないかと予想しました。
9位 サムソン・ダウダ
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9位予想はサムソン・ダウダです。
オリンピア初出場の選手ですが、体重については王者ビッグラミーに次ぎ、二番目に重い体重で出場することが見込まれています。
オフシーズンには140kgを超す体重を記録し、SNSで話題になりました。
また、今年のアーノルドクラシックでは昨年のオリンピアで8位に入ったジャスティン・ロドリゲスよりも高い順位で大会を終えました。
話題性、筋肉量ともにオリンピアトップ10に入る実力は十分にあると思います。
さらに、彼の強みはポージングのうまさです。
オリンピアで歴代一位の勝利数を誇るリー・ヘイニーを彷彿とさせる体で、豊かな表現力を武器にしています。
イギリス在住のためコンディションが憂慮されますが、万全のコンディションで臨めばさらに高い順位も狙えるのではないかと思います。
8位 ハンター・ラブラダ
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8位予想はハンター・ラブラダです。
昨年のオリンピアでは4位に入った実力者です。
バランス型の選手で、ポージングに定評があります。
今年は大会に出場せず、オリンピアだけを視野に入れてシーズンを過ごしていたようです。
度々ゲストポーザーとして大会のステージには立っており、体のアップデートを披露していました。
しかし、弱点として指摘されていた広背筋下部や大胸筋上部に大きな改善があるようには見えませんでした。
また、一年以上大会に出場していないこと、そしてオリンピアルーキーのインパクトが強烈だったこともあり、あまり話題にあげられることがありませんでした。
そのため、今年はイアン同様に大きく順位を落とすのではないかと予想しています。
7位 アンドリュー・ジャックド
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7位予想はアンドリュー・ジャックドです。
今年は彼の年と言ってもいいほどIFBB PROの話題の中心にいました。
息を呑む美しいプロポーションが武器で、「ボディビル界のモナ・リザ」という異名を持っています。
現役選手の多くに見られるバブルガットのような美しさを損ねるパーツは一切見られず、非常にバランスの良い体をしています。
今年はテキサスプロ、アーノルドUKで優勝しています。
2018年にショーン・ローデンが優勝したことにより、エステティックな体が評価されすい潮流に変わったため、彼のような体は非常に高い評価を得られると思います。
ただし、彼の懸念点としてはコンディションがあげられます。
テキサスプロでは素晴らしいコンディションで大会に臨んだものの、アーノルドUKではライティングの影響もありますが、少しコンディションが甘く見えました。
大会出場の経験が少ないことが不利に働きそうですが、ベストコンディションであればファーストコールに入る可能性も大いにあると思います。
6位 ニック・ウォーカー
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6位予想はニック・ウォーカーです。
2022年はアンドリューの年と言いましたが、2021年は間違いなくニック・ウォーカーの年でした。
昨年はニューヨークプロ、アーノルドクラシックという名誉ある大会で優勝し、その勢いのまま初出場のオリンピアでいきなり5位に食い込んできました。
彼は何と言っても筋肉量が異次元です。
今年のオフシーズンでは身長170cmながら体重が135kgを超え、ボディビル業界に衝撃を与えました。
今年はハンター同様に大会には出場せず、オリンピアのみの出場になりそうです。
では、なぜマスモンスターのニックが順位を落とすと予想したのか?
それは彼の腹部が気がかりだからです。
ニックはステージ上でのミッドセクションのコントロールが上手いことで知られていますが、オフシーズンの腹部は集中力が切れている状態だと妊婦のように膨らんでいます。
前述の通り、今年はエントリーしている選手が多いため、その分比較審査も長くなることが予想されます。
そのため、長時間の審査の中で集中力を切らしてしまい、以前のフィル・ヒースのようにコントロールを失ってしまう可能性があります。
また、現在のチャンピオンであるビッグラミーがバブルガットのような症状が出ていないため、よりそれが際立ってしまうのではないかと思います。
ニックは恐らく今年順位を上げることができなければ、ローリー・ウィンクラーのように実力はあるもののオリンピアでは優勝できない立ち位置の選手になってしまうと思います。
今年はニックにとって重要な年になりそうです。
5位 ウィリアム・ボーナック
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5位予想はウィリアム・ボーナックです。
安定的なコンディションと、弱点がない体が武器の選手です。
昨年のオリンピアでは6位でした。
今年はボストンプロで優勝し、オリンピアへの出場資格を手にしました。
ボストンプロで彼が見せた体は今までで一番バルクがあるように見えました。
問題として指摘されていたガイノも解消されており、コンディションの良さがうかがえました。
2020年は5位、2021年は6位と年々低迷してきていますが、今年は筋肉量が増えたことで上位層と十分に張り合えるのではないかと思います。
彼の人生を知るとよりオリンピアが楽しめると思うので、ぜひ彼についての記事もご覧ください。
4位 ハディ・チョーパン
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4位予想はハディ・チョーパンです。
2019年のオリンピアでは3位、2020年は4位、2021年は3位になった疑う余地のない実力者です。
毎大会トップクラスのコンディションでステージに立っています。
弱点がなく、非常に均整の取れた体と深いカットの脚が印象的です。
立ち位置としてはウィリアム・ボーナックと同じポジションだと認識しています。
弱点こそありませんが、昨年のオリンピアでは以前よりもサイズが落ちているように見受けられました。
特に脚の純粋な筋肉量が落ちているように見えました。
王者のビッグラミーの脚が基準になっている現在では、脚の筋肉量が落ちている時点でビッグラミーに勝つことは難しいと思います。
しかし、彼のコーチであるハニー・ランボッド氏によると、今年のハディは例年に増して調子が良いそうです。
年齢的にも残されたチャンスが少なくなりつつあるので、今年は期待したいですね。
3位 ブランドン・カリー
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3位予想はブランドン・カリーです。
2020年、2021年のオリンピアでは2年連続で2位になりました。
2019年はオリンピアで優勝した彼ですが、上半身の筋肉量でいうと彼の右に出るものはいないと思います。
全体的に丸々としており、特に背中は素晴らしいものを持っています。
しかし、上半身が強い分、脚が弱く見えてしまっているのも事実です。
特にファーストコールで呼ばれると必ずビッグラミーと横並びになるので、脚の細さが浮き彫りになってしまいます。
今年3月のアーノルドクラシックでは見事に優勝しましたが、脚に大きな成長が見られたわけではありませんでした。
ただ、10月末にインスタグラムに投稿された彼の全身の動画を観ると、脚が少し成長しているようにも見えました。
実際にステージに立たなければそれは確認できませんが、もし仮に脚が改善していたら二度目の優勝の可能性も出てきます。
どれほど彼の脚が改善されたのか注目です。
2位 デレク・ランスフォード
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2位予想はデレク・ランスフォードです。
昨年のオリンピアでは212ポンド以下級で優勝した彼ですが、今年は特別招待枠でオープンカテゴリーに挑戦します。
上半身と下半身のバランス、前面と背面のバランスどちらも完璧で大きな弱点がありません。
広い肩幅と細いウエストが武器で、絵に描いたような美しい体をしています。
身長は167cmほどと小柄ですが、ステージ上での迫力は目を見張るものがあります。
彼の名前を挙げる以前にも体に弱点がない選手を紹介しましたが、彼は弱点がないというよりも、ほとんどの部位が強みであるという表現が適切かもしれません。
広い背中、丸々とした脚、細いウエストなど強みが多すぎるのです。
彼はボディビルをするために生まれた遺伝子と言っても過言ではないほど素晴らしい才能を持っています。
過大評価しすぎだと思われるかもしれませんが、コンディションさえ外さなければ間違いなくファーストコールには呼ばれると思います。
コンディションに関しても、現コーチであるハニー・ランボッドの手に掛かれば問題ないと思います。
初のオープンカテゴリーでどれほどの爪痕を残すことができるか、とても楽しみです。
1位 ビッグラミー
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1位予想はビッグラミーです。
2020年、2021年のオリンピアで優勝し、現在2連覇中です。
圧倒的な筋肉量を誇りながらも、タイトなウエストを維持している彼の体はまさに奇跡としか言いようがありません。
特に脚の筋肉量でいえば歴代の選手の中でも間違いなくトップクラスでしょう。
2020年以前はコンディションにムラがあり、絞りすぎて小さく見えたり、絞り切れずに甘く見えたり、安定していませんでした。
しかし、2020年ベストコンディションでオリンピアに臨み、優勝を果たしました。
彼の数少ない弱点として挙げられるのはセパレーションが弱いという点です。
脚を見ると分かりやすいのですが、筋肉量は素晴らしいものの、カットが浅く、立体感が弱いです。
今年は体のアップデートを頻繁にSNSにアップロードしてくれていますが、写真で見る限りではカットが深くなっている印象は受けませんでした。
しかし、彼がもし再び2020年のようなコンディションでオリンピアのステージに立てば、3連覇することは間違いないでしょう。
話題のニューカマーたちに実力差を見せつけることができるのか、要注目です。
まとめ
以上が私の個人的な2022年の順位予想になります。
今年は粒ぞろいのため、かなり予想が難しかったですが、様々な観点から考慮して順位付けしてみました。
この順位予想を見て、あることに気付かれた方も多いと思います。
「あれっ?マイケル・クリゾーは?」
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今回私はマイケル・クリゾーをトップ10の予想から外しました。
その理由としてはまだIFBB PROのステージに慣れていないと感じたからです。
彼は今までIFBB ELITE PROの絶対王者として君臨していましたが、IFBB PROのステージに立ったのはデビュー戦のプラハプロの一回きりです。
プラハプロでは優勝しましたが、タンニングが甘く、ポージングの時も震えており、長時間の審査の疲れからかミッドセクションをコントロールできていませんでした。
そういったことを考慮した時に、トップ10に入る事が難しいと判断しました。
しかし、上に挙げた懸念点を完璧に克服できていればトップ10は絶対にランクインします。
下手すればファーストコールもあり得るかもしれません。
まだ彼の実力は未知数ですが、ぜひビッグラミーと肩を並べている映像を見てみたいですね。
皆さんもご自身で順位予想を作って、楽しんでみてはいかがでしょうか。
では、今回はこの辺で失礼いたします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。